HIS農業プロジェクト始動
ミニトマトの栽培・マーケティングの実証実験を開始
株式会社エイチ・アイ・エス(本社:東京都港区 以下、HIS)は、「ホテル・旅館再生事業」、「飲食事業」など、将来の新しい事業の柱とすべく、いくつかのプロジェクトを開始しております。その内のひとつである「農業プロジェクト」において、埼玉県蓮田市にて12月よりミニトマトの栽培の実証実験とマーケティングを開始します。
日本の基幹的農業従事者の平均年齢は、2020年に67.8歳となり、10年前より高年齢化が進んでいます。また、従事者数も136万3,000人と、10年前に比べ33.6%減少しております。(出典:農林水産省 令和2年度 食料・農業・農村白書)後継者問題、担い手不足、耕作放棄地など、農業が抱える様々な課題解決に向け、HISでは、農業事業プロジェクトを通じて、長期的に事業を継続するためにまずは必要と考えられる、農作物を通年で安定供給でき、加えて、地域農業の活性化や雇用の創出にもつながる事業の実現を目指したいと考えております。
第一弾 ミニトマト栽培
埼玉県蓮田市にて協力企業となる株式会社ヨシダの技術検証支援のもと、リコピンやGABAなど健康成分を豊富に含んだミニトマト栽培の実証実験を行います。生産技術、知識の習得、市場、流通の動向把握などのマーケティングを含め検証し、3年後をめどに規模を拡大させ自社農場運営と取扱い品目の拡大を目指します。
■定植予定:2021年12月
■収穫予定:2022年2月中旬
■栽培面積:約600坪(2.23反)
■定植予定本数:6,000本
■予定収穫量:24.3トン/年
■栽培技法:アイリッチ農法Ⓡ
<アイリッチ農法Ⓡ>
株式会社プラントライフシステムズが提供する最新スマート農業技術は、東京大学との共同研究(注1)の成果である「サンゴ砂を用いたアルカリ培地と養液の組み合わせ」を利用したAIセンサーシステムであり、作物の持つ力を最大限に発揮するためのスイッチを遺伝子に与えることで、栄養価の高い、高糖度なトマトを安定的に作ることができます。
(注1)東京大学農学生命科学研究科篠崎和子教授との共同研究:株式会社プラントライフシステムズのアイリッチ農法は、明治大学 中林和重先生が研究した「サンゴ砂礫農法のためのノウハウ」の使用許諾を受けております。
■栽培品種:プチぷよ
<プチぷよ>
2008年に品種登録されたミニトマトで、果肉が透けて見えるほど皮が薄く、さくらんぼのように全体に赤い艶があります。ぷよぷよとした質感に、酸味は強くなく、みずみずしくジューシーな食感を楽しめます。傷みやすいため一般流通に多く出回っていない品種です。
直販のため、収穫から時間をかけることなく消費者の元へお届けいたします。
販路としては、今後ECサイトでの販売も予定しております。
HISは生産、加工、流通、販売まで行う6次産業化の形態で効率化を図り、食料の安定確保と栄養状態の改善を図るとともに、最新技術とデータを活用し持続可能な農業の実現に向けた取り組みを進めてまいります。
HIS農業プロジェクト
https://www.his.co.jp/project/farmers/