策定ステップ
マテリアリティは以下のプロセスで特定いたしました。社会課題を網羅的に把握することからスタートし、リスク・コンプライアンス委員会にて、各部門やグループ会社の責任者による短期・中期的および長期的な事業計画に基づいたリスクの洗い出しを実施しました。次に、サステナビリティ推進委員会にて、外部環境分析を行ったうえで社会における重要性とHISグループの事業への関係性について協議しました。そして、ステークホルダーとの対話に基づいた重要度を踏まえて重要課題の優先付けを行い、取締役会の承認を経てマテリアリティを特定いたしました。
参照したフレームワーク、ガイドラインなど
・UNWTO世界観光倫理憲章
・持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)
・OECD多国籍企業行動指針
・気候関連財務情報開示タスクフォース
(TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosure)
・パリ協定
・欧州サーキュラーコノミー
・国際統合報告評議会(IIRC)「国際統合報告フレームワーク」
・各種ESG調査での要請事項
7つのマテリアリティ
マテリアリティ | 関連リスク・機会 | 主な目標・KPI | 貢献するSDGs目標 |
---|---|---|---|
ビジネスモデルの変革 |
a.経済・社会情勢の変化 b.市場の変化 c.技術革新への対応 |
・グローバルマーケットの拡大・強化 ・新規デスティネーション開発 ・業務効率化・コスト構造改革 ・新規事業の推進 ▶KPI(連結)FY2026 売上 4,300億円 |
|
サービスクオリティの向上 |
a.経済・社会情勢の変化 b.市場の変化 c.技術革新への対応 |
・DX推進による顧客体験価値の向上 ・販売チャネルのシームレス化(OMO推進) ・高付加価値商品の拡充 |
|
多様な人財の活躍 |
b.市場の変化 f.人財の育成・確保 |
・DEIB推進 ・経営リーダー育成 ・働き方・風土改革 ▶KPI FY2026 働きがい指数80%、(単体)FY2026 女性役員・管理職比率20% |
|
お客様への安心・安全の提供 |
d.提供するサービスの安全管理・品質管理 e.システム・設備の障害などによるサービスの中断・品質低下 |
・各種安全ガイドラインやマニュアルの整備・更新 ・システムセキュリティ対策 ▶KPI(単体)eラーニング研修受講率(個人情報100%/セキュリティ100%) |
|
地域社会との共生 |
a.経済・社会情勢の変化 g.気候変動・環境規制 |
・誰もが世界と繋がれるサービスの提供(ユニバーサルツーリズム、オンライントラベル) ・地域社会との共創(自治体、NGO・NPOとの連携) |
|
地球環境の保全 | g.気候変動・環境規制 |
・事業における環境負荷軽減の取り組み ・省エネ・省資源化の促進 ▶KPI(単体)FY2026プラスチック削減70%、紙資源削減70%(FY2019比) |
|
ガバナンス強化 | h.ガバナンス |
・取締役会の実効性強化 ・リスク・コンプライアンス、サステナビリティへの対応強化 ▶KPI(単体)FY2024 コンプライアンス研修年間6回実施、受講率100% |
|
HISグループはサステナビリティへの取組みを通じて、
SDGsの達成にも貢献してまいります。